まずは、知ることからはじめよう。 日本の食を支える「農業」を考えるためのテーマと切り口。
なぜ今、農業なのか
今、日本は空前の「農業ブーム」と言われています。これまで農業に興味がなかった人たちまでもが休日には畑に出かけ、家庭菜園でさまざまな野菜を育てる光景も珍しくありません。しかし、これを単なるブームと捉えず、私たち日本人が、基幹産業である農業をもう一度見つめ直すチャンスだと捉えてみてはどうでしょうか。
農業は日本の食を支える大切な産業であり、農業従事者は私たちの食卓を支える存在です。多くの人が農業に注目している今だからこそ、農業で日本人の食卓を、もっと言えば、ニッポンそのものを変えることだってできるかもしれません。
農林水産広告賞の開催にあたり、応募作品を考えるための切り口についてご紹介します。なぜみんなが今、ここまで農業を大切にしようと思っているのか。その意味を一人でも多くの人が考え、農業という仕事をもっと自分との関係の中で見つめ直すため、まずは「農業を知る」ことから始めてみてはどうでしょうか。
食べることは、生きること。「いただきます」「ごちそうさま」は食べものや、それを料理してくれた人だけでなく、その食材を作ってくれた生産者の人たち、自然の恵み、それらのすべてに感謝する大切な言葉です。「食べる」ということの意味をもう一度考えてみませんか。
「国産LOVE」というより「地元産LOVE」。そんな“地産地消”の考え方も広まっているそうです。ふだん何気なく食べているものでも、その材料はどこから届き、誰が、どうやってつくったのか。そんな素朴な疑問を持つことから始めてみませんか。
かつて日本人にとって「ごはん」といえば「お米」のことでした。しかし、外国からたくさんの食べものを輸入するようになり、肉や油の消費が増える一方で、一人あたりの米の消費量は半分にまで減ってしまいました。自分の国で作れるものを食べる。このことを見直してみませんか。
現在、農業で働く人の約6割が65歳以上となり、高齢化の問題はいよいよ深刻です。また、日本は国土の約7割が森林で、農地は1割ほどしかありません。しかも、家や工場などに転用されたり、高齢化などの事情で農作物を作らない土地(耕作放棄地)が増え、農地の面積は年々減っています。しかし、この限られた資源を守り、私たちの食を支えてくれる農業の担い手たちがいます。
では、私たちにとって、農業・農村は「遠い世界」のものになってしまったのでしょうか? 電車や車の窓からでも田んぼや畑の風景が目に留まります。市民農園や農業体験など、私たちと農業との接点はいくらでもあります。また、農家民泊、グリーンツーリズム、田舎暮らしなど、さまざまな形で農山漁村を訪れる人が増えているそうです。ぜひ一度、実際に土に触れ、自分で作った農作物のおいしさや、それを誰かに食べてもらう喜びを味わってみてください。身近なことからでも、私たちの食料を生み出してくれる農業の尊さを知ることができるはずです。
このように、食べものは限られた大切な資源だということを思い出してください。たとえば、「食べのこしを減らす」ということ。これは、一人ひとりの心がけを少しずつ変えていくことで、地球的規模にまでつながる取り組みです。今日できることからはじめてみませんか。
農業の今を見つめ直すにあたり、みなさんに知ってもらいたいことがたくさんあります。それぞれのキーワードをヒントにして、応募作品について思いを巡らせながら、農業について自分なりに考えてみてはどうでしょうか。もちろん、ここに挙げたものが全てではありません。みなさんの想像力を広げて、自分なりの切り口を見つけてください。
いまの農業をとりまく状況について、農林水産省のページでは、さらに詳しく解説しています。
チャートの中にたくさんのデータが隠されていますので、ぜひ探してみて下さい。
>>農林水産省のページはこちら